限られた光源の中でプレイしているデュオは、チリ人テクノ・エクスペリメンタリストでテクノフェミニズムを掲げる活動家のConstanza Piña、それからノルウェーのベルゲンから来たčirnŭの2人であった。重たく分厚いインダストリアルな音がドローン的に部屋を埋め尽くし、空気が振動している。ひとしきり部屋中を震わせてデュオが演奏を終えると、機材が並ぶテーブルの周りに集まった観客が、興味深そうに機器を確認していた。
「これはラジオで、それからこれ(分厚い金属のシートにマイクが括り付けられている物体を指差しながら)は、ピックアップだ。フィードバックを集めて音を循環させているんだ」とčirnŭが説明した。